生きていく上で必要不可欠な食べるということ。
そんな食の大切さを子どもたちに伝え、一生もののスキルを育む「食育教室」が今注目されています。
食育教室とはいったいどんな習い事でどんな学びがあるのでしょうか?
そもそも食育とはなんでしょうか?
食育が子どもに与える影響や食育教室がおすすめされる理由を見ていきましょう。
【筆者プロフィール詳細】
食育教室「青空キッチンつくば校」主宰
キッズ食育トレーナー・小学生2姉妹の母
子どもが可愛くて、親子に関わる仕事がしたいと思い日本キッズ食育協会認定「キッズ食育トレーナー」の資格を取得。
2020年12月:「はぐくむ台所」を立ち上げる
親子が楽しめる場を目指し親子参加型のワークショップやレッスンを開催
2021年 5月:子どもの食育料理教室「青空キッチンつくば校」を開講
2022年 5月:おうちパン講座を開講(現在は終了しています)
写真:日本キッズ食育協会
目次
1.食育とは?
2.食育の効果とは?
2.子どもに食育が必要な理由とは?
3.子どもに食育を伝えるには?
4.食育教室「青空キッチン」について
5.まとめ
1.食育とは?
今注目されているという食育教室。
食育とはいったいなんでしょうか?
食育とは「食べることを通じて、健康な生活や豊かな心を育てる教育」のことです。
基本となる3つの柱をもとに教育が進められます。
【食育3つの柱】
①選食力
②共食力
③地球の食を考える
それぞれの柱が具体的にどういったものか詳しく説明していきます。
①選食力
何をどのように食べるか、を自分で判断し選べる力
体に必要な栄養素や食べ物の原材料・産地・食品添加物などを正しく知り、調理方法を理解することで、自分の健康や生活に合った食事を選ぶことができます。
食べ物の大切さやバランスのいい食事を学び、健康的な体つくりを目指します。
②共食力
家族や友人と一緒に食事を楽しみながら良い関係を築く力
一緒に食卓を囲むことで人と絆を深め、相手を思いやる心を育みます。
また郷土料理や季節の行事食を通じて、食文化の継承にもつながります。
誰かと一緒に食べるということは、規則正しい食生活や生活リズムに大きく関わっているという研究データもあり、食事を通じて家族や社会とのつながりを深め、思いやりと感謝の心をも養うのです。
③地球の食を考える
食べ物を無駄にせず、地球に優しい選択や行動ができるようになること
必要以上にたくさん買わない、食べ残しをしない、賞味期限や消費期限を正しく理解するなどは食品ロスを減らすことにつながります。
他にも農業や漁業など、食べ物が作られる過程を知ることで自然への感謝が生まれ環境問題について考えられるようになります。
地球にやさしい食のあり方を考え、持続可能な未来に貢献する力が育くまれるのです。
食べることは、人が生きていく上で欠かせません。
これらの柱を通じて、食に関する正しい知識と習慣を身に付け、健康な体と心を育てることが食育の目的です。
2.食育の効果とは?
【主な効果】
①健康な体を作る
②社会性を育む
③体力や学力の向上
④食への興味
⑤自己管理
食育をすることで子どもにはどんな影響があるのでしょうか?
ここでは、食育によって得られる効果を5つご紹介します。
①健康な体を作る
成長過程にある子どもにとって必要な栄養バランスや、健康を考えた食事をとることで丈夫な体が作られます。食べ物が体に与える影響を理解することで、肥満や生活習慣病の予防にもつながります。
②社会性を育む
食卓を囲むことでコミュニケーションを深め、思いやりの心を育てます。
また、楽しく食事をすることで精神が安定し健康な心を保てます。
③体力や学力の向上
栄養バランスのとれた食事をとることで筋肉や脳が活性化し、体力・集中力・記憶力などが向上しやる気にアップにつながります。また、1日3食取ることで体内時計のリズムを整え免疫力が高まります。
④食への興味
食べ物がどのように作られどのような人々が関わっているのかを理解することで、生産者への感謝の気持ちと食べ物を無駄にしない気持ちが芽生えます。また食文化を理解することで、豊かな人生を送る力ことにもつながります。
⑤自己管理
体や食に関する関心が高まることで、自分を大切にする気持ちや生活に対して積極的に取り組む姿勢が育まれます。また、子どものころに身に付いた習慣は大人になってからもなかなか変えられないように、子どものうちに正しい食の基礎を身に付けることで大人になってからも正しく自己管理を行うことができます。
このように食育を学ぶことは子どもにとって良いことだらけ!!
子どものうちに正しい食育を行うことで、健全な成長と将来の健康を支える基礎が作られるのです。
3.子どもに食育を伝えるには?
では、そんな素晴らしい食育をどのように子どもに伝えたらいいのでしょうか?
お父さん・お母さんと家庭で一緒にできる食育とはどんなものがあるのでしょうか?
【家庭でできる食育】
①子どもと一緒に食事をする
②子どもと一緒に買い物をする
③子どもと一緒に料理をする
④食に関する絵本を読み聞かせる
⑤食に関するクイズやゲームをする
これらの食育の伝え方について詳しく見ていきましょう。
①子どもと一緒に食事をする
いただきます、ごちそうさまといった挨拶や箸の持ち方、姿勢などの食事マナーが身に付きます。また、郷土料理や行事食を通じて、食文化や知恵を継承することができます。なにより、楽しい食事と会話を通じて子どもの心の栄養も満たされるのです。
②子どもと一緒に買い物をする
色鮮やかな季節の旬の野菜や果物、加工されたおいしそうな匂いの肉や魚、様々な種類の調味料など、実物を五感で感じとり学ぶことができます。
③子どもと一緒に料理をする
一緒に料理することで、千切りやイチョウ切りなどの食材の切り方や、煮る・焼く・炒めるなどの調理方法を教えることができます。自分で作ったものなら苦手なものでも食べてみよう、と興味を持ってもらえることもあるかもしれません。
お手伝いをすることで、子どもの自己肯定感にもつながります。
④食に関する絵本を読み聞かせる
食材や料理、健康に関する絵本など様々なテーマの絵本があります。
テーマや年齢に沿った絵本を選び、楽しく読み聞かせしましょう。
絵本を読んだ後は実際に料理したり、食べたり、書いてみたり、と絵本の内容を体験することでより子どもの興味が深まります。食育が生活の中に浸透しやすい方法です。
⑤食に関するクイズやゲームをする
ゲームやクイズ形式で楽しく学ぶことで自然と食に興味を持つようになります。
触ったり匂いをかいだりして食材を当てるゲームのように、実物を使って工夫したり、チーム戦などの参加型にすることでより楽しく学ぶことができます。
お父さん・お母さんと一緒に行う食育は子どもの食の学びだけでなく親子のきずなも深まりますね!
でも、いつも食育を意識した生活を行うのはたいへんですよね・・・
正しく食の知識を伝えられているかも不安になったりしますよね・・・
そこで!
食育について正しく継続して学べる食育教室が今注目されているのです。
4.食育教室「青空キッチン」
子どもの習い事として注目されている食育教室。
では教室に通うメリットとはなんでしょうか?
家庭ではできない、教室に通うメリットをご紹介します。
【食育教室に通うメリット】
①子どもの協調性を育む
②独自のレシピを使用
③日本初「食育ドリル」の導入
④継続による効果
①子どもの協調性を育む
青空キッチンつくば校では幼児クラスと小学生低学年クラスの2クラスがあり、それぞれのクラス4名までの少人数制でレッスンを行います。
同年代のお友達と一緒に協力して調理することで、協調性や社会性が育まれるのです。
少人数制のため講師の目も届きやすく安全に調理していただけます。
②独自のレシピを使用
青空キッチンでは、管理栄養の先生たちによる独自開発のレシピを使ってレッスンを行います。カロリー計算や栄養価のバランスが取れたレシピメニューは、旬の食材を使ったものや日本の伝統行事食など多岐にわたり、メニュー自体がレッスンの教材になるよう考えられています。
1ヶ月に食事2つ、おやつ1つのメニューから習います。
<食事メニューの一例>
・春の七草リゾット ・白菜スープ ・チーズオムレツ
<おやつメニューの一例>
・エッグタルト ・みかんジュース
③日本初「食育ドリル」の導入
調理で学んだことは食育ドリルを使って復習します。
作って終わりではなく、振り返りをすることで食の知識がどんどん深まります。
クラスによってドリルの内容が異なり、それぞれの年齢に合った内容になっています。
<幼児クラスのドリル>
絵を描いたり、色を塗ったりすることで色彩感覚が楽しく身に付くようなドリルです。
鉛筆をはじめて持つお子さんのファーストステップとしてもおすすめの内容で、学校の入学準備としても期待が持てます。
<小学生クラスのドリル>
献立や食事のバランスなどを考える、想像力を使う内容が盛り込まれています。
時にはお友だちと相談したりして自分で考えることで創造力や自主性が身に付きます。
④継続による効果
レッスンは月に2~3回の継続型です。
繰り返し学ぶことで食の知識が蓄積されていきます。
自分で考え生み出そうとする「創造力」と「想像力」、自分からやってみようとする「自主性」は継続的に通うことで段階的に養われていきます。
青空キッチンでは調理という経験や、さまざまな食材・料理に触れる体験を通して食について学びます。料理が上達することだけが目的ではなく、食を通して子どもの「出来た」を見つけ出し、達成感や自己肯定感、自主性、創造力といった子どもたちの無限の可能性を引き出すことをも目的とした習い事なのです。
5.まとめ
今回ご紹介した、食育の効果と家庭で行う食育についておさらいです。
【食育の効果】
①健康な体を作る
②社会性を育む
③体力や学力の向上
④食への興味
⑤自己管理
【家庭での食育】
①子どもと一緒に食事をする
②子どもと一緒に買い物をする
③子どもと一緒に料理をする
④食に関する絵本を読み聞かせる
⑤食に関するクイズやゲームをする
家庭で行う食育は親子のきずなを深めます。
でも、ご家庭で正しい食育を継続して行うのはなかなか難しいですよね。
そこで、今注目されているのが「食育教室」なのです!
食育教室に通うメリットもご紹介しました。
【食育教室に通うメリット】
①子どもの協調性を育む
②独自のレシピを使用
③日本初「食育ドリル」の導入
④継続による効果
生きるための基本である「食べること」は大人になってからもずっと続きます。
だからこそ、子どものうちに正しい基礎を身に付けることがとても大切なのです。
一生もののスキルを身が付く子どもの習い事として「食育教室」に通ってみませんか?
食育教室で得た経験はきっと子どもたちの未来を豊かにするはずです。